2007年10月22日

ギンガ団極秘計画 第9話

ギンガ団極秘計画 第9話

【人間→ポケモン】

by 青合成獣ぁ満月様

 

サンダースのテスラ、ブースターのボルカ、そしてシャワーズであるガロン
ここに5人・・・もとい5匹揃った今、
同じ境遇の者同士仲良くするべきところなのだろうが・・・

『あたしは反対だよ!あいつは絶対裏切る気に決まってるんだ!』

さっきのシャワーズの発言で、それはより難しくなったようだ。

『でも・・・、僕たち5人が力を合わせればここから脱出することだってできるかも・・・』

そんな中、自然とガロンを除いた4人で顔を付き合わせる形となった中
ソルは何とか話し合おうとするのだが・・・

『あのさぁソル、さっきのガロンの話聞いてた・・・?
 アイツみたいなのが一番危険なんだよ、それにアンタだって信じたわけじゃない
 ここにいる皆全員だよ、信用ならないね・・・』

ソルの言葉に耳を貸そうともしないテスラ
だが、テスラの言っている事が分からないわけではない
・・・ただ、状況が状況なだけに皆疑心暗鬼になっているのだ

『あの・・・ボルカさんならきっと分かってくれますよね・・・?』
『悪いが、私も同じ意見だ・・・お前たちを信じられる要素は・・・ない』
『このままじゃ、皆どうなってしまうか分からないんですよ!
 お互いがお互いを助け合っていかないと・・・』
『お前こそ・・・本当は私たちを信じていないんじゃないのか・・・?
 自分だけが助かりたいがために、私たちを良いように扱おうと』
『そんな・・・こと・・・』

拒絶されるあまり、ソルの目に何か光るものが見えた
お人好しのソルのとってはこれほど厳しい事は無かったのだろう・・・
何とかなだめようと声をかけようとしたその時、
意外にも俺とソルの間を割って入ったガロンが先に声を掛けた

『男が泣いちゃいけません・・・、美形なエーフィの顔が台無しですよ・・・?』
『す、すみません・・・でも・・・』
『大丈夫ですよ・・・あなたが悪いわけではありませんから
 そうでしょう?ナイト君・・・』
『えっ・・・あぁ、そう・・・だな』
『さ、ナイト君もこっちにきて3人でお話でもしませんか・・・?』

どうもガロンと話していると、向こうのペースに引きずり込まれてしまう・・・
しかし、他に出来る事も無く・・・とりあえず俺は話に付き合う事にした

『さて、もう大丈夫ですか?ソル君・・・』
『あ、はい・・・どうもご迷惑をおかけしました・・・』
『ふふ、貴方は随分心が綺麗なお方ですねぇ・・・
 なんだか心が温まってくる・・・そんな感じだと思いません?』
『・・・・あぁ、そうだな』
『ふふ・・・矢張りまだ私のことを警戒しているようですねぇ・・・
 まぁ無理もありませんが・・・』

信用しろ・・・というのは正直無理な相談だった
こんな状況であろうとも微笑みを見せるガロンは、心の底で何を企んでいるのかが
まるで見えてこないのだ、むしろ此方の心を見透かしてくるような・・・そんな感じだ
そして今はソルの顔をじっと見つめている、今この男は何を思っているのだろうか・・・?

『あの・・・、何でしょう?僕の顔に何か付いていますか・・・?』

流石のソルもこれには一歩退く、だがガロンはニッコリと笑ってこう言った

『いえ、貴方だけは私を見る目が違うな、と・・・そう思いましてね』
『え・・・?』
『綺麗な目です、皆私の心を探ろうとする目の中
 貴方だけは・・・私を受け入れようとしてくれている・・・』
『当然じゃないですか!だって僕たちは仲間ですよ!?』
『仲間・・・ですか、そんな言葉を聴いたのは何時以来だったでしょうね・・・』

ガロンはすっと目を閉じ、俺達から表情を隠すよう後ろを向いてしまう
奴の表情からいつの間にか微笑みは消えていた・・・

『あの・・・何か悪い事言いました・・・?』
『いえ、何でもありません・・・話を続けてください・・・』
『あ、はい・・・えっと・・・』

気まずい雰囲気なのだろう、ソルとしても何を話せばいいのか分からないようだ
黙ってしまったソルの変わりに俺は、
今までずっと気になっていた疑問を問いただしてみる事にした・・・

『ガロン・・・お前は何故シャワーズになろうと思ったんだ・・・?』
『それはただの趣味ですよ・・・、話を聞いたとき非常に興味を持っていましたので
 ただ、それだけですよ』

“ただ、それだけ”・・・という理由、俺には納得がいくわけがなかった
そこで俺は揺さぶりをかけてみることにした

『本当にただの趣味だったのか・・・?頭の良さそうなアンタなら分かっているはずだ
 シャワーズになってしまえば元に戻る事など不可能であるということを・・・
 ずっと実験素材として扱われてしまうリスクを背負ってまで
 アンタがシャワーズになりたかった本当の理由とはなんだ・・・?』

ガロンは何も答えようとしない・・・、やはり本当の理由を隠している・・・
するとソルがガロンの正面に回り、頭を下げた

『僕からもお願いします・・・
 ガロンさん、僕も貴方の話を聞きたいんです・・・』

さっきからずっと黙っていたボルカとテスラも、この話には興味があるようで
何時しかガロンは全員の注目の的になっていた

『やれやれ・・・致し方ありませんね、できればお話したくは無かったのですが・・・』

最初会った時とは随分違う雰囲気を見せるガロン・・・
重い空気の中、ガロンは口を開き過去を語り始めた・・・

posted by 宮尾 at 00:00| Comment(0) | 短編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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