2007年07月01日

ギンガ団極秘計画 第3話

ギンガ団極秘計画 第3話

【人間→ポケモン】

by 青合成獣ぁ満月様

 

俺は再び先ほどの研究室に戻されてデータを採らされる
少しずつだがブラッキーの体も慣れてきたところだ
次は何をするのか・・・期待と不安で一杯だったが、データを取り終えたところで

『さて・・・今日はもう御終いです、貴方の寝るところを用意したので
 そちらへ向かいましょう』

俺はモンスターボールに戻されて、またどこかへ運ばれていく
そういえば、今俺はポケモンとなっているのだから
寝る場所などそもそも必要なのだろうか・・・?

『着きましたよ・・・、では今日はここでお休みください・・・』

俺はボールから出され、研究者は出て行く
今日はこのままポケモンの体に慣れろ・・・ということだろうか?
そして、今いる部屋・・・というよりそれなりに大きめの檻
おそらく大型のポケモン用なのだろう・・・
中には毛布やポケモンの姿のままでも食べられるような食料、あとは・・・
一匹のエーフィがいる

『あ・・・貴方もここに着たのですね』

エーフィが微笑みながら俺に語りかけてくる
もしやと思ってこちらも返事をしてみる

『お前はあの時の・・・臆病者か?』
『・・・臆病者はひどいです』

やっぱり・・・な、しかし何故俺はエーフィと一緒にここに連れてこられたのか
・・・まぁ大体予想は出来る、ただ確信をもてないだけだった

『えっと・・・じゃあ、自己紹介を』
『お前も人間からポケモンにされたのか?』
『あ・・・、はい・・・そうです・・・』

何か言いたいことがあったのだろうがついつい押し切って聞いてしまう
自分の悪い癖かもしれない・・・

『俺達以外にも他に変身させられた奴はいるのか・・・?』
『いえ・・・僕は何も、貴方の事もあの時知ったばかりで』

もしかしたら他にも誰か連れてこられるかもしれない
待ち続ける間沈黙の時が進む・・・

『あの・・・折角同じ境遇なわけですし、お話でもしませんか・・・?』
『・・・あぁ』

そういえば先ほど何か言いたげだったな・・・
まぁ確かに俺もこいつのことには興味がある

『ええと・・・じゃ、今度こそ自己紹介を・・・
 僕の名前はソル、ポケモンの気持ちを理解しより親睦を深めていくという理由で
 エーフィになりました』
『・・・俺はナイトだ』
『ナイトさんというのですね、覚えておきます♪』

妙に嬉しそうに飛び跳ねるエーフィ、クラスで初めて友達が出来たと言わんばかりだ

『こうやってポケモンとお話が出来るというのは少し憧れていたんです♪
 あ、でもちょっとバトルは苦手です・・・
 どうも傷つけあったりするのは僕の性に合わなくって・・・』

それでか・・・あの時俺に攻撃をしてこなかったのは

『ポケモンにとってバトルは常識だろう?』
『でも心は人間です、傷つけあうことなんて僕には・・・』
『・・・・・・じゃあ、なぜギンガ団に入った?』
『えっと・・・女性の方に入らないか?と
 イケメンだから大丈夫だとかで・・・』

・・・本当に何を考えているんだ?この組織は
こんなスカウト方法で本当に大丈夫なのだろうか・・・

『ナイトは・・・どういう理由なんです?』
『俺か・・・?俺は・・・退屈な日々に飽きただけさ
 ま、入団しても結局退屈だったがな・・・』

それにしても・・・いつまでこんな生活が続くのだろうか
あの男、本当に信用して良いものか・・・

『ソル・・・お前はどう思う?ポケモンになってみて』
『最初は驚きましたけど、今はある程度慣れてこの通りです♪』

ソルが俺の周りを跳び跳ねる
少しの緊張感ぐらいは持って欲しいものだ・・・

『ナイトもいろいろやってみませんか?明日も色々するかもしれないですし』
『・・・それならバトルの心構えでも作っておくんだな』
『う・・・』

やれやれ・・・、この調子では当分バトルができそうにないな
ポケモンのお守り役が適任か・・・?

『ブラッキー・・・か、自分自身の事についてもっと知っておく必要があるな』

自分の特性、使える技・・・それにステータス
・・・? なぜだ・・・そんな必要性はないはず・・・
ブラッキーの生活からもいつかは解放される
一瞬自分を失いかけた・・・、俺は人間だ
それ以外の何者でもない

posted by 宮尾 at 00:04| Comment(0) | 短編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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