ラベンダーフォックス 第6話「狐身憑変!更なる敵の影!」
【人間→獣人】
「さぁ、ここが2年2組よ」
山吹先生の言う通り、2年2組と書かれたプレートが飛び出した教室の前に私たち2人は並んで立っていた。
「さぁ、入るわよ」
先生のその言葉に私は小さく頷く。そして先生はドアを開け、教室の中へと入っていく。私のその後をついて一緒に入る。・・・この瞬間、 私は久々に学校に来たことを実感した。校舎の中にずっといても、やっぱり生徒がこうやって並んで授業を受けている様子を見ないと、 どうにも学校という感じはしないもので。そんな生徒たち、まぁつまり私のクラスメイトが一斉に私の方を見る。・・・ あんまりじろじろ見られるのには慣れてないんだけど・・・。
「起立!礼!おはようございます!」
「おはようございます!」
私がぼうっとしていた時、不意に全員が立ち上がり朝の挨拶をしたので、思わず私はしそびれてしまう。
「着席!」
その声と共にみんなは再び席に座る。ふと、起立や着席の号令を出した声に聞き覚えがあり、声の主を探す。・・・ そしてすぐ目の前の席に、さっき英語科準備室で会った、今日一緒に日直をする雨宮くんの姿があった。 彼は私に自分が見られていることに気づくと、私の方を見て笑顔で答えてくれた。そんな私の肩を先生はぽんと叩くと、私の紹介を始める。
「はい、本当は昨日からのはずだったけど、ご家庭の事情で今日からウチのクラスの一員になった青藤光音さんです。 お母さんのご病気の治療のために東京から北海道に引っ越してきました」
先生の東京という言葉を聞いた瞬間、一部の生徒たちにどよめきが走る。・・・やっぱり、東京から・・・田舎とは言わないけど、 やっぱり札幌のように大きくも無い町へやってきたとなると、物珍しいのかもしれない。そんな教室の様子を観察していた私の肩を、 先生がもう一度軽く叩く。
「さぁ、自己紹介を」
「あ、はい」
私は言われて大きく深呼吸をして、教室の奥のほうを見るように目線をあげて、声を大きく言葉を始める。
「初めまして。今度この学校に転校してきました青藤光音と言います。皆さんよろしく御願いします」
私が頭を下げると、クラスメイトたちから拍手が、僅かにまばらながらも大きく鳴り響いた。私は頭を上げて彼らに笑顔で応える。
「それじゃあ、光音さんの席は良くんの隣ね」
「はい」
私はそう言って前から2番目、出席番号32番と私の名前のシールが貼られた席に座る。カバンを机の横にかけ、黒板の方を見ると・・・ 何だか凄い懐かしい雰囲気になる。さっきも感じたけど、こうやって学校というものを実感するのが凄い久しぶりな気がする。 いつもどおりの春休みのはずだったのに、考えてみれば今年はラベンダーフォックスとしてこの1週間振り回されっぱなしだったんだ・・・。
「あ・・・あ、あの・・・」
ふぅ、とため息つこうとした瞬間、私は後ろから声をかけられたことに気付く。私が振り向くと、そこには大人しそうな女の子が、 私のことをおどおどした表情で見つめていた。
「わ、私・・・ぅめ・・・もと・・・ち、ちさ・・・って・・・言うの・・・」
「えぇと・・・梅本・・・千沙さん・・・ね」
私は彼女の机の上に貼られてあったシールを見て、その名前を読み上げた。彼女はそれを聞いて少し気持ちを落ち着けたのか、 笑顔がこぼれ、言葉を続ける。
「席・・・近いから・・・ぁお・・・ふじ・・・さんと・・・なか、仲良く・・・なれたらいぃ・・・な・・・って・・・」
「本当?私もこっちでまだ友達居ないから、私も梅本さんと・・・友達になりたいな」
「ぁ・・・あり・・・がとう・・・!」
梅本さんは嬉しそうに、しかし少しだけ不器用そうに笑いを見せた。私はそんな彼女に微笑み返す。
「珍しいじゃん、喋らん梅本が積極的に転校生に声かけるなんて」
私の右隣から、男子の声が聞こえてきた。私が声のした方を振り向くと、 いかにもサッカー少年という風貌の男子がにやつきながら私たち2人のほうを見ていた。 そして彼の存在を私が認識したのと同じか或いはその直後に私の背後、つまり左隣の席から雨宮くんの声が聞こえた。
「からかうなよ、柏木。・・・青藤さんも、梅本さんも気にしないでね。・・・こいつ、いつもこういう奴だから」
「そう・・・」
「わ、私・・・は・・・大丈夫・・・元々・・・かし・・・わぎ・・・くん・・・と同じ・・・クラス、だった・・・し・・・」
「まぁ、俺とも仲良くしてくれよ?転校生」
「・・・こちらこそ」
私はそのサッカー少年・・・柏木くんにもとりあえず、笑顔で短くそう答えた。・・・雨宮くんにこういう奴、と言われたけど、 正直まだほんの数秒しか言葉を交わしてないし、いきなり距離を置いた態度を取れば印象も悪いだろうし・・・とか計算してみたりして。
「はい、おしゃべりはそこまで。じゃあ朝の会を・・・」
先生は私たち生徒が騒ぐのを止めると、今日の連絡を始めた。そういう感じも何となく、あぁ学校に帰ってきたんだ、と感じさせた。 当たり前の生活。極普通の日常。・・・何だか有り得ないことばかりで忘れかけてたけど、やっぱり私、中学生なんだな。 そんな事考えつつぼうっと窓の外を見上げた。雲ひとつ無い春の青空が目に心地よかった。
朝の会の後は早速授業。だけど今日は殆ど教科担任の自己紹介と授業の年間スケジュールの説明だけで、 勉強らしい勉強はほとんど無かった。しばらくはこういう日が続くだろう。本格的に授業が始まれば、 いよいよ再来年に迫った受験に向けて本格的に始動するわけだ。
そして帰りの会も終え、私は隣の席を見る。雨宮くんが日直の日誌を書いているところだった。
「あ、ゴメン!何か私、日直の仕事雨宮くんに任せっぱなしで・・・」
「ううん、気にしなくていいよ。青藤さん、まだ学校に慣れてないだろうし」
雨宮くんは顔を上げると、笑顔でそう答えた。そして日誌をパタンと閉じ文房具をしまい始める。
「とりあえず今日の日直の仕事は終わったし・・・掃除当番の邪魔をしちゃいけないからね」
そう言って一通り片付けると席を立った。私もそれにつられるように立ち上がり、ふと梅本さんの方を見た。
「私、すぐ帰るけど、梅本さんはどうする?」
「ぇ・・・うん・・・じゃ、じゃあ・・・私・・・も・・・一緒に・・・帰っても・・・いい・・・?」
梅本さんはおどおどしながら上目遣いで私の方を見た。私は一呼吸置き、すっと手を差し伸べる。
「いいよ、途中まで一緒に帰ろう」
「あ、あり・・・がとう・・・!」
私の返事を聞いた途端、梅本さんに笑みがこぼれた。そして差し出された私の手をぎゅっと握ると、すっと立ち上がりカバンを持つ。 そして私と雨宮くん、梅本さんの3人で教室を後にする。廊下に出ると、クラス替えでバラバラになった友人たちが、 それぞれのクラスの前にたむろして新しいクラスのことや春休みの間の話などで盛り上がっていた。 その中を私たち3人は通り抜けて玄関まで進んでいく。途中、雨宮くんが日誌を提出するために山吹先生の居る英語科準備室に立ち寄る以外、 特に呼び止められることも無く私達は玄関までたどり着き、校舎の外へ出た。そこでふと気になり、2人に聞いてみる。
「そういえばそのまま出てきちゃったけど、2人とも部活や委員会には入ってないの?」
「あぁ、僕は美術部だけど、今この時期はコンテストも、校内での活動も特に無いから、週2ぐらいのペースでしか活動してないんだ」
「私・・・塾とか・・・あるし・・・家も遠くて・・・部活・・・入ってない・・・」
「そうなんだ・・・いや、そのまま出てきちゃったから、良かったのかなって思って」
「青藤さんは、あっちの中学で何か部活やってたの?」
雨宮くんは学校の前にある信号の無い横断歩道の左右を確認しながら、聞いてきた。
「私?私は女子サッカーやってたよ」
「女子サッカー・・・こっちの中学には無いなぁ・・・」
雨宮くんは少し残念そうにそう呟いた。私は少しため息をつきながらも、こっちに来る時点で女子サッカーが無い事は分かっていたし、 既に諦めもついていたから、今更特に残念がる事でもないと思っていた。
「だからさ、サッカー部のマネージャーとかになろうかと思って。そうすればサッカーに少しでも携われるし」
「青藤・・・さんて・・・凄い・・・な・・・」
「え?」
「スポーツ・・・得意だし・・・性格・・・明るそうだし・・・」
梅本さんはまた、もじもじしながらそう呟いた。私は少し照れながらも手を振りながら答える。
「でもウチの女子サッカー強かったから、私なんてベンチにも入れないし。大した事無いよ」
「そういう活発なところに、梅本さんは憧れるんじゃないのかな?」
横で私たちのやり取りを聞いていた雨宮くんが、割り込むように話しかけてきた。
「ほら、梅本さんは話すの得意じゃないから、青藤さんみたいに明るい子って憧れるんだと思う・・・って、失礼だったかな?梅本さん・・ ・ゴメンネ?」
「うぅん・・・あま・・・みや・・・さん・・・ありがとう・・・」
梅本さんは照れくさそうに、雨宮くんに小さくお辞儀をした。
「そっか・・・じゃあ、折角友達になれたんだし、時間が有る時には遊んだりしようよ」
私は梅本さんの手を握って、彼女の眼を見ながら問いかけた。
「ぅん・・・青藤さん・・・が・・・嫌じゃ・・・なかったら・・・」
「私は全然構わないから、ね?」
「・・・うん・・・!」
梅本さんは嬉しそうにそう頷いた。その様子を見ていた雨宮くんも笑顔で私たちのほうを見ている。友達と話しながらの下校。遊ぶ約束。 部活の話。・・・今、私は凄く中学生しているって実感していた。本来中学生ってのはこうやって過ごすべきなんだ。やっぱり、 私自身だってこうしていた方が自然だし、こうやって普通の中学生みたいにしていると、今までの慌しい戦いが嘘みたいに思えてくる。・・・ ずっと、こうして楽しい日々が続けばいいな・・・。
そう思った瞬間だった。あたりに突然耳を劈くような、けたたましい爆発音。 しばらくするとそれにまぎれるように人の叫び声が聞こえてきた。
「・・・え・・・何・・・!?」
「事故・・・!?」
雨宮くんと梅本さんは音のした方を見て何が起きたのか様子を見に行こうとする。・・・このとき既に私は直感していた。 ただの事故や事件じゃない・・・私の日常を破る、禍々しい気配を爆発音が聞こえた方から感じ取っていた。
「雨宮くん、梅本さんを御願い!」
「え!?ちょ、ちょっと、青藤さん!?」
私はそう告げると、呼び止めようとする雨宮くんを振り切って爆発音の方へと走っていく。ある程度離れたところで一瞬振り返り、 後ろから2人が追いかけて来ない事を確認する・・・大丈夫、追ってきていない。・・・できれば、私の勘違いであって欲しい。 ウォルブレインだって、人を襲ったりはしないと言っていたし、こんな白昼堂々、あいつらが人を襲うはず無い・・・だからきっと、 これだって事故か何かだって・・・そう信じたかった。けど・・・。
そんな事考えてた時に、ふとその爆発音や人々の悲鳴に混じって、何かベルのような音がなっている事に気づいた。私は初め、 携帯電話が鳴っているのだと思ったけど、考えてみれば学校には携帯電話を持ってきていない。・・・じゃあ、何が・・・ そう思って音の発信源を耳を澄まして、体中を探りながら確認する。そして、その音の発信源を特定した私は、それを手にとって思わず呟いた。
「小瓶・・・これが・・・!?」
私が手に持っていたのは、ユキの力で変化したあのラベンダーの小瓶、華核だった。試しに耳元へ持っていくと・・・ 確かにこれからあの音が聞こえた。何故だから分からないけど、間違いなく華核から音が鳴っていた。そして良く見ると、 真ん中の大きな水晶が白く点滅するように光っていた。
「・・・押せ・・・ってこと・・・?」
私は走りながらも、恐る恐るその水晶へと手を近づけた。そして指が水晶に触れた・・・その瞬間。
『遅い!』
ベルの音の代わりに、聞きなれた狐の声が聞こえてきた。・・・辺りを見回してみるが、白い狐の姿は見当たらない・・・ そう確認を取ると、また恐る恐る今度はその華核に向かって声をかける。
「・・・ユキ?」
『決まってるでしょ!・・・今何処にいる?』
「・・・もしかして、さっきの爆発について?」
『近くにいるの?』
「今、爆発音が聞こえて現場に向かっているところ」
私は辺りの様子を窺いながら、走り続ける。大分現場と近くなったのか、恐らく現場から逃げてきたであろう人と、 既に何人かすれ違っていた。私は、その様子を見て、改めて感じた疑問をユキにぶつける。
「・・・ウォルブレインやヴィスタディアは・・・人を襲わないはずじゃなかったの?」
『そのはず・・・なんだ。真意は分からないけど・・・人を襲ったって彼らにメリットは無いはず・・・』
「じゃあ・・・この気配は誰なの?・・・それにユキは今何処にいるの?」
『ゴメン・・・敵の正体は今のところ分からないし・・・それに僕は今、そっちには行けない・・・』
ユキの申し訳無さそうな声が聞こえてきた。私は一つため息をつく。・・・相変わらず、 言葉が足りないから結局どういう状況なのか分からないけど、私のすべき事は分かった。
「・・・じゃあ、私が一人で現場に行って、その正体を突き止めればいいのね」
『・・・うん』
「わかった・・・じゃあ、どうすればいいか、具体的な指示を頂戴」
私は声が聞き取りやすいように、一旦人の少ない静かな裏地へと入り、耳を傾ける。
『まずは、人の目に付かないところに入って。そこでラベンダーフォックスへと変身して』
「うん」
そう言われて私は更に小道を奥へと入っていく。その間にもユキの説明は続く。
『相手はビルの中で暴れているみたいなんだ。裏から人の目に付かないように入って、戦って。倒せるようなら倒して、 もし強くて勝てない場合はすぐに引いていいから』
「・・・私が引いたらどうなるの?」
『敵と戦えるのは、実際は君一人じゃない。リョッコ様に仕える仲間で、戦えるほかのメンバーが戦うことになる』
「何故初めから、その人が行かないの?」
『君の方が近いから』
「・・・分かった。・・・もう大分人の少ないところへ来たよ」
私はビルと塀に囲まれた、ジャリの敷き詰められた小さな小道にいた。人の気配も感じない。
『じゃあ、狐身憑変の方法を教えるね』
「うん」
私は念入りに辺りの気配を気にしながら、ユキの話をしっかりと聞く。
『方法は簡単。まずは君の中にある紫の力を指に集中させるイメージをして、 狐身憑変と言いながらその指で華核の真ん中の水晶に触れるんだ』
「集中させる・・・」
『イメージだけでいい。後は華核が君の紫の力を感じ取って、変身の力へと変えてくれる』
「分かった・・・やってみる」
私は一つ、深呼吸をする。変身を迎えるために心と身体を落ち着かせる。そして私は右手の人差し指に私の身体に眠る紫の力が集まる、 そのイメージを頭の中で作り上げる。そして指先がぽうっと暖かくなるのを感じる。力が集まってきた証拠だ。そして、 しつこいぐらいに辺りに誰もいない事を確認して、私は大きく叫びながら華核の水晶に触れる。
「狐身憑変!」
その瞬間、華核から眩いばかりの紫色の光があふれ出し、それが私の身体を包み込んでいく。そしてこの光は私の中に眠る、 紫の力そのもの。その力を華核が引き出して、そしてユキがキスしたときのように変化するための流れを作ってくれる。青藤光音が、 ラベンダーフォックスになるための力。
光にくるまれた私の身体は徐々に獣毛に覆われていく。その毛はまるで紫の光を吸い込んだように、光と同じ紫色をしていた。 手の形は殆ど変わらず、足は獣のようにかかとが伸び、いずれもその先に鋭い爪が現れる。頭部も、鼻先と耳が尖り、 頭だけを見ればそのシルエットは完全に狐のものとなる。やがて私が着ていた服も完全に光に埋もれると、急に光がはじける。 それにあわせて私が着ていた服が、巫女服のようなラベンダーフォックスの戦闘服へと変化し、 それに続くようにその服に包まれた狐獣人の形をした光もはじけ、中から紫色の毛を持つ狐獣人が現れる。戦うための力を持ったもう一人の私。 狐の瞳はゆっくりと開かれ、華核の向こうから呼びかけるユキの声に、その尖った耳を動かし反応する。
『変身は出来た?ラベンダーフォックス』
「うん・・・きちんと変身できているよ」
私は自分の姿を見て、少し安堵しながら彼の問いに答えた。
『悪いけど、落ち着いている暇は無いよ。』
「分かってる。・・・先に聞いておくけど戻る時はどうすればいいの?」
『狐身憑変の代わりに霊狐憑解(れいこひょうかい)と唱えればいい・・・うわ、ゴメン、タイムリミットだ!』
「え?」
『また今度連絡する!じゃ!』
そう言ってユキの声が途切れると、あたりに静けさが戻った。・・・まぁ、戻り方も聞いたし・・・後は戦うしかない・・・か。 私は一つため息をつき、全身の感覚を確かめる。獣毛に覆われた手足、耳、鼻、そして尻尾。 全身で自分がラベンダーフォックスであることを確かめる。そして手をぎゅっと握り締めると、爆音轟く方へ、細い路地を駆け抜ける。
・・・アスファルトを蹴った瞬間、私の視界が一気に流れていく。思えばラベンダーフォックスに変身するようになってから、 戦う以外の能力って気にした事無かったけど、単純な身体能力もずっとアップしているんだ。体が凄く軽く感じる。 華核が力のコントロールをしてくれるからか、力の移動、体の重心の移動、関節や筋肉の動きが凄く滑らかだ。私はぐんぐん加速し、 爆音の聞こえた現場にあっという間にたどり着いた。
表は・・・やっぱり野次馬が集まってきているけど、警察はまだ来ていないみたいだ。もっとも、警察がいても相手になるだろうか・・・ 私は人の目に付かないビルの裏口からそのビルを見上げた。上から感じる、強い威圧感。・・・多分5階ぐらいだろうか、 とその威圧感とラベンダーフォックスの狐のしての全神経を集中させて感じる気配から感じ取る。 視覚的にも5階の窓から煙のようなものが立ち上がっているのが見える。駅前に有る極普通のビルに立ち上る黒い煙。それは私一人だけではなく、 この町そのものが日常という一本道から外れようとしている事を暗示しているようにも見えた。
ラベンダーフォックス 第6話「狐身憑変!更なる敵の影!」 完
第7話へ続く
★宮尾レス
コメント有難う御座います。
ラベンダーフォックスは長丁場な作品になりそうですね。まだまだストーリーは序盤ですが、これから盛り上げていければと思います。
そして、1周年なんですよね。自分もすっかり忘れていて告知遅れましたがw
まだたった1年ですから、これから長く書いていければいいなと思って頑張ってます。
これからもいい小説を期待してます。
★宮尾レス
コメント有難う御座います。
御陰様で1年間小説を書き続けることが出来ました。これからも皆様に楽しんでいただける小説が書けるよう頑張っていきたいと思います。